今月の主題 膠原病・リウマチ性疾患
リウマチ性疾患へのアプローチのしかた
関節のみかた
高杉 潔
1
1道後温泉病院リウマチセンター
pp.1681-1683
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906991
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ポイント
●わが国の内科系リウマチ専門医のほとんどが,全身の関節の所見をとることができないという驚くべき事実がある.関節病変を有するものはすべて整形外科医に委ねて,内科医はこれに全く触れようとしてこなかったという,本邦の医学教育上の歪みの結果である.
●自身の五感を駆使して,まず患者さんの関節にいつも手を触れてみよう.局所の熱感,腫脹の有無,可動域制限のチェックなどは3ヵ月も努力すれば,容易にできるようになるものである.
●骨性腫脹か滑膜の炎症による腫脹かが鑑別でき,腱鞘滑膜炎もしっかりと把握できるようになれば,関節のみかたもほぼマスターできたといえる.
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