今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患
血管炎症候群
側頭動脈炎
鈴木 憲明
1
,
大田 明英
2
1佐賀医科大学内科
2佐賀医科大学看護学科
pp.903-905
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906815
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ポイント
●側頭動脈炎(TA)は50歳以上の高齢者に好発し,しばしばリウマチ性多発筋痛症を合併する.
●高齢者の発熱,頭痛,視力障害の原因疾患の一つとしてTAを考慮する必要があり,側頭動脈の局所所見は診断上重要である.
●血沈亢進,CRP強陽性を認め,自己抗体は陰性である.
●側頭動脈の生検で巨細胞性肉芽腫性血管炎の所見が認められる.
●中等量のプレドニゾロン(40〜60mg/日)が著効するが,視力障害の予防には早期の大量投与が必要である
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