今月の主題 ニューロパチーとミオパチー
検査で何がわかるか
血液生化学検査でわかること
田中 惠子
1
1新潟大学脳研究所神経内科
pp.1276-1277
発行日 1999年8月10日
Published Date 1999/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906132
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●筋原性疾患では,血清中に筋逸脱酵素であるCK(creatine kinase),ミオグロビン,アルドラーゼ,GOT,LDHなどが高値となるが,特異性・病勢の推移の把握にはCKが適している.
●Duchenne型筋ジストロフィー・先天性筋ジストロフィー・筋炎などではきわめて高度のCK上昇を認めるが,筋緊張性ジストロフィーや顔面肩甲上腕型では上昇の程度は軽く,甲状腺中毒性ミオパチーやステロイドミオパチーではCKは上昇しない.
●神経原性疾患,その他種々の病態で血清CKが上昇する.
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