今月の主題 不整脈患者のマネジメント
救急治療のdecision making
心筋梗塞に伴う不整脈とその治療
高橋 尚彦
1
,
原 政英
1
,
犀川 哲典
1
1大分医科大学第1内科
pp.1120-1122
発行日 1999年7月10日
Published Date 1999/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906099
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●急性心筋梗塞による死亡の多くは発症後1〜2時間以内に生じ,そのほとんどが心室頻拍(VT)や心室細動(VF)などによる不整脈死と考えられている.
●急性心筋虚血が原因となって生じているVTやVFに対しては,抗不整脈薬を用いた不整脈の抑制よりも,血行再建による心筋虚血の改善が優先されなければならない.
●急性心筋梗塞患者に対しては,急性期にみられる不整脈そのものに対する治療だけでなく,慢性期の心機能低下および不整脈基質形成を可能な限り抑える治療も考慮する必要がある.
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