増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
消化器疾患治療薬
H2受容体拮抗薬(消化性潰瘍・胃炎治療薬)
タガメット(藤沢—スミスクライン)
福本 四郎
1
,
天野 祐二
1
1島根医科大学第2内科
pp.96-97
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905456
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臨床薬理
●作用機序:本剤はヒスタミンの基本骨格であるイミダゾール環を有する薬剤で,胃酸を産生・分泌する胃壁細胞基底膜上にあるH2受容体に可逆的に結合し,胃粘膜局所の肥満細胞やエンテロクロマフィン様細胞で合成されたヒスタミンと競合することにより,ヒスタミン刺激を遮断することで酸分泌抑制効果を示す.その他,胃粘膜の血流増加作用,内因性プロスタグランジン・粘液糖蛋白の維持作用など効果は多岐にわたる.
●血中濃度モニタリング:高齢者腎不全症例ではモニタリングすることが望ましい.
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