medicina Conference・17
発熱,湿性咳嗽を訴えた脳梗塞の既往のある54歳の男性
高橋 義和
1
,
岡井 隆広
2
,
有岡 宏子
3
,
菊池 隆秀
4
,
北原 光夫
4
,
押味 和夫
5
1日本大学医学部第2内科
2河北総合病院内科
3国立国際医療センター総合診療部
4東京都済生会中央病院内科
5順天堂大学医学部血液内科
pp.802-816
発行日 1996年4月10日
Published Date 1996/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905076
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症例:54歳,男性
主訴:発熱,湿性咳嗽
現病歴:脳梗塞の既往のある54歳の男性が,平成7年6月初旬より夜間に強い湿性咳嗽,39°Cの発熱の出現を認めた.喀痰の色は黄白色で胸痛は認めず,悪寒・戦慄もなかった.抗生剤も投与せず経過を見ていたが,発熱が持続するため,精査目的で入院となった.全身倦怠感,食欲不振はあるが,体重減少,寝汗,血痰は認めなかった.
既往歴:20年前に虫垂切除術施行,3年前に網膜症(単純性網膜症)を指摘された際に糖尿病と診断された.平成7年1月,脳梗塞(左内包梗塞),また大腸ポリープにてポリペクトミー施行.結核の既往はない.
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