演習 胸部CTの読み方・9
乾性咳嗽,微熱を繰り返した21歳の男性
横崎 恭之
1
,
重藤 えり子
1
,
山木戸 道郎
2
,
粟井 和夫
3
1国立療養所広島病院呼吸器科
2広島大学医学部第2内科
3厚生連広島総合病院画像診断部
pp.589-594
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905025
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Case
症例は21歳,男性.平成7年1月頃から,時に乾性咳嗽,微熱が出現し,近医の投薬により軽快していた.しかし,同じ症状を繰り返し,同年5月頃から咳嗽が次第に強くなり,6月に胸部X線写真を撮影,両肺野に計10個程度の2〜5cmの結節を認め,当科へ紹介された.職業は主に衣類の配送で,粉塵の吸入歴はなく,ペットの飼育もしていない.血液検査所見は,WBC 9,400(St 4%,Sg 65%,Eo 3%,Ba 1%,Ly 17%,Mo 10%),ESR 28,CRP 3.9, CEA 1.7で,他の一般生化学検査に著変はない.
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