特集 呼吸器問題集—呼吸器疾患の糸口とミニマムエッセンスを知る
気管支喘息
Question 23 19歳男性．主訴「乾性咳嗽」
田中 裕士
1,2
1NPO法人札幌せき・ぜんそく・アレルギーセンター
2医大前南4条内科
pp.1191-1192
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620081191
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現病歴 寒暖の差が激しく体調を崩し，鼻閉，後鼻漏感あり．夕方から夜にかけてと就寝前後，朝起床後に乾性咳嗽が出現し，市販の鎮咳薬を内服したが咳嗽は改善しなかった．3週間後近医を受診し，咳喘息の診断で吸入ステロイド薬（ICS）＋長時間作用性β2刺激薬（LABA）の2剤配合薬，鎮咳薬を2週間内服したが改善しなかった．吸入薬をICS＋LABA＋長時間作用性抗コリン薬（LAMA）の3剤配合薬に変更しさらに2週間様子をみたが，咳嗽はほとんど治まらずに当院を受診した．
既往歴 スギ花粉症．
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