今月の主題 抗生物質をどう使うか
抗生物質の投与に当たって
エンピリック・セラピーを開始する際には何を使うか
西 信一
1
1大阪市立大学医学部附属病院集中治療部
pp.18-20
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904885
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ポイント
●エンピリック・セラピーとは統計,経験に基づいた初期選択治療である.
●腹膜炎のエンピリック・セラピーでは,CEZ(cefazolin sodium)+PIPC(piperacillinsodium),CMZ(cefmetazole sodium)+PIPC,FMOX(flomoxef sodium)が考えられる.
●肺炎のエンピリック・セラピーではアミノ配糖体とCMZの併用が考えられる.
●髄膜炎のエンピリック・セラピーではPIPCと第二世代セフェムの併用が考えられる.
●顆粒球減少症患者の感染のエンピリック・セラピーではcipfroxacinの単剤あるいは併用療法が考えられる.
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