今月の主題 抗生物質の使い方 1993
抗生物質のエンピリック・セラピー
敗血症を疑わせる症例へのエンピリック・セラピー
西谷 肇
1
1帝京大学医学部第2内科
pp.1274-1276
発行日 1993年7月10日
Published Date 1993/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902182
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●突然の悪寒,戦標,高熱,白血球著増では敗血症を疑う.
●低体温,頻脈,頻回呼吸でも敗血症を疑う.
●老人では,意識の変化(レベルダウン)や全身状態の悪化をみたら敗血症も疑う.
●敗血症を疑った場合,血液培養は抗菌薬投与前に最低2回,できれば3回行う.
●エンピリック・セラピーは原発感染巣と思われる病巣に多い原因菌をカバーするように選択する.
●基礎疾患のある場合や重症な場合にはアミノ配糖体を併用するとよい.
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