今月の主題 頭痛とめまいの外来診療
めまいの適切な治療のために
めまいの治療と患者指導—内科から
田中 耕太郎
1
1慶應義塾大学医学部神経内科
pp.1370-1373
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904605
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ポイント
●めまいの治療は,原因疾患の治療と対症療法から構成される.
●急性期では,めまいをきたす多くの原因疾患の鑑別診断を的確に速やかに行うとともに,患者のめまいによる苦痛を一刻も早く軽減する必要がある.
●めまいに対する急性期の対症療法は,原因が耳鼻科的な末梢前庭系疾患であれ,内科的な中枢前庭系疾患であれ,一般的処置や抗めまい薬〔炭酸水素ナトリウム(メイロン®),循環改善薬など〕の使用には共通するものが多い.
●慢性期には再発予防のために,必要に応じ薬剤療法,生活指導,精神的カウンセリングを行う.
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