今月の主題 頭痛とめまいの外来診療
頭痛の理解を深めるために
頭痛の問診
内山 真一郎
1
1東京女子医科大学附属脳神経センター神経内科
pp.1262-1265
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904578
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ポイント
●頭痛患者の問診に際しては,性・年齢とともに頭痛の発症様式,部位,性質,好発時刻・持続時間・頻度,誘因・素因,随伴症状についての聴取が重要である.
●これらの病歴聴取により,はじめての頭痛,進行性頭痛,労作時の発症,発熱,意識障害,局所神経症状といった警告徴候を認めたら,緊急性のある疾患として対処する必要がある.
●慢性頭痛で多いのは片頭痛と緊張型頭痛であり,頭痛の性質,部位,程度,持続時間,好発時間,誘因,運動による増悪,悪心・嘔吐,羞明,音過敏,前兆の有無,性別などから鑑別するが,両者の病態が混在している患者も少なくない.
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