特集 頭痛診療の基本から最新の知見まで
小児の頭痛 頭痛の問診・診察・検査
荒木 清
1
1東京都済生会中央病院 小児科
キーワード:
MRI
,
頭痛
,
脳波記録法
,
病歴聴取
,
理学的検査
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Headache
,
Physical Examination
,
Electroencephalography
,
Medical History Taking
pp.1277-1284
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021340909
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●「問診」は頭痛診療の入り口として重要であり、あらかじめ「頭痛問診票」を作成しておくのがおすすめである。●小児の頭痛の特徴を考慮し、個人の生活習慣、頭痛の悪化誘因についても注目する。●危険な二次性頭痛の否定は大切であるが過剰な検査・画像診断に注意する(頭部CTの放射線被曝など)。●常に「片頭痛は存在するか」を念頭に診療する。緊張型頭痛の存在、鼻副鼻腔炎の併存に注意する。●最終的に「国際頭痛分類第3版」に従って診断するが、小児・思春期頭痛症例には診断基準を満たさず、○○の疑いとしてさらに数ヵ月の経過観察を要するケースが存在する。
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