今月の主題 呼吸器疾患の画像診断
胸部CT
腫瘤影
礒部 威
1,2
,
山田 耕三
1
,
野田 和正
1
1神奈川県立がんセンター内科第3科
2広島大学医学部第2内科
pp.1794-1797
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903846
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ポイント
●肺癌の治療成績の向上のためには早期発見が重要であるが,その診断技術の一つとして胸部CT検査は必要不可欠である.
●高速螺旋(helical)CTの出現により,CTを用いた肺癌検診を行うことも可能になった.
●肺癌,特に肺野型の小型肺癌の質的診断には濃度・空間分解能にすぐれた高分解能(thin-slice)CT画像を用いた病変の詳細な解析が重要である.
●高分解能(thin-slice)CTでは,腫瘤の内部構造,辺縁の性状,気管支・血管の関与などに注目した読影が,肺野腫瘤影の良・悪性の鑑別診断のポイントとなる.
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