今月の主題 胸部X線からの肺疾患の診断と治療
びまん性肺病変
びまん性肺病変
北市 正則
1
1京都大学胸部疾患研究所・第2内科
pp.1415-1418
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901633
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ポイント
1)びまん性肺病変・びまん性肺疾患には多種類の疾患が含まれるが,臨床経過から急性と慢性に大別され,臨床経過と胸部X線所見との対応を検討して鑑別診断が進められる.
2)びまん性肺疾患は治療的立場からは感染性,非感染性,腫瘍性に大別される.疾患によって治療方法の選択が異なるために,現病歴,既往歴,職業歴,喫煙歴などの聴取,理学的所見,喀痰・尿・血液検査などとともに,胸部X線CT検査,気管支肺胞洗浄検査,経気管支肺生検の診断過程を順次進める.
3)上記の検査過程を経ても診断が確定しない症例では,開胸肺生検が必要な場合もある.
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