今月の主題 よくわかる水・電解質と酸塩基平衡
水・電解質異常の診断から治療まで
浮腫の病態と診断
清水 倉一
1
,
小松 義昌
2
1東京労災病院
2東京労災病院・内科
pp.766-770
発行日 1992年5月10日
Published Date 1992/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901490
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浮腫とは組織間液interstitial fluidが過剰に蓄積した状態と定義され,とくに皮下および胸腔,腹腔など広範に体液が貯留した状態を全身水腫anasarcaと呼ぶ.浮腫は日常診療上,比較的遭遇することの多い症状であるが,浮腫をきたす疾患は多岐にわたっているため(表1),診療の際にはこれら疾患を鑑別し,病態を正確に把握する必要がある.
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