今月の主題 高血圧治療の実際と新たな展開
鼎談
高血圧治療のポイント
三浦 幸雄
1
,
栃久保 修
2
,
藤田 敏郎
3
1東北大学医学部・第2内科
2横浜市立大学医学部・第2内科
3東京大学医学部・第4内科
pp.2152-2168
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901284
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藤田(司会) 本日は「高血圧治療のポイント」をテーマに鼎談を開くことになりました.高血圧の治療の目的は,申すまでもなく高血圧性心血管系合併症の発症予防にあるわけで,臓器障害の予防という観点に立っと,比較的早期から治療を開始することが望ましいということになります.
しかしながらその一方では,薬物療法,非薬物療法にかかわらず治療によってもたらされる患者への負担とか,不利益を考えると,早期からの治療は一概によしとするわけにはいかないわけです.それが高血圧治療のジレンマを生じることになろうかと思います.
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