増刊号 わかりやすいエコー法の臨床
腹部エコー法
疾患と腹部エコー図異常
前立腺疾患(精嚢腺を含む)
沼田 功
1
1古川市立病院・泌尿器科
pp.433-439
発行日 1991年10月30日
Published Date 1991/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901183
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●検査の手順
1)走査方法
前立腺の超音波診断には,体外走査(経腹壁的走査,経会陰的走査)と,前立腺に接している直腸や尿道へ探触子を挿入して行う体腔内走査(経直腸的走査,経尿道的走査)がある(図1).
経腹壁的走査の解像度は高くなく,前立腺内部まで詳しく描出できないが,簡便で無侵襲な走査方法である.経直腸的走査は前立腺と接している直腸より走査するため,5〜7.5 MHzの探触子を使用でき,恥骨の影響を受けないで前立腺全体を細部まで描出できる.しかし,専用の装置や探触子を必要とする.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.