今月の主題 心不全へのアプローチ
重症心不全の治療
電解質,代謝異常への対策
岩瀬 孝
1
,
中西 成元
2
1虎の門病院・循環器センター内科
2虎の門病院・循環器センター臨床生理検査部
pp.1403-1406
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901014
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
1)心不全における低Na血症には,体内Na量の減少していない希釈性低Na血症と,体内Na量の減少している喪失性低Na血症という相反する2つの病態が存在する.前者では利尿薬などによる除水が,後者ではNaの補給による循環血液量の増加が治療の中心となる.
2)重症心不全では,低蛋白血症を中心とした栄養障害による心機能および生体防御能低下とが予後に強く影響しており,十分な対応が必要である.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.