今月の主題 リンパ系疾患の臨床
リンパ系疾患診療の実際
慢性リンパ系白血病
Prolymphocytic leukemia(PLL)
早田 央
1
,
朝長 万左男
1
,
上平 憲
2
1長崎大学医学部・原研内科
2長崎大学医学部・輸血部
pp.1202-1203
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900958
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ポイント
1)臨床的特徴は巨脾(孤立性脾腫)と著明な白血球増多である.
2)PLはCLLに認められる小リンパ球よりも広い胞体をもつ大型細胞であり,円形核で,核網構造は濃染傾向,明瞭な大型核小体を有する.
3)PLの表面形質は,SmIg+(CLLより強い),M-rossettes-,HLA-DR++,FMC 7/CD 22++,CD 19/20/24++,CD5-/+,CD10-/+,CD 25-,CD 38-でCLLとは明らかに異なる.
4)CLLに有効な治療にほとんど反応せず,予後もCLLに比べきわめて短い.
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