特集 一般医家のための—DOAC時代の心房細動診療
心房細動の非薬物治療
どんな患者を電気的除細動する?
吉澤 尚志
1
1国立病院機構京都医療センター循環器内科
キーワード:
カルディオバージョン
,
待機的除細動の適応
,
除細動後抗凝固療法
,
除細動後薬物療法
Keyword:
カルディオバージョン
,
待機的除細動の適応
,
除細動後抗凝固療法
,
除細動後薬物療法
pp.2324-2328
発行日 2023年12月10日
Published Date 2023/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229338
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Point
◎心房細動の管理において電気的除細動を要する局面は,①循環動態が不安定な場合,②待機的に除細動を行う場合に大別される.
◎循環動態が不安定な症例や強い心不全の症例では緊急で行われることもあるが,多くは待機的に除細動が試みられる.
◎薬物でのリズムコントロール無効の持続性心房細動に待機的除細動を試みる場合,塞栓症のリスクや除細動後の再発について事前の説明が必要である.
◎除細動後の塞栓症イベントは,洞調律化後10日以内に多く発生しており,待機的除細動であれば事前に抗凝固療法の導入が望まれる.
◎除細動後の洞調律維持に,抗不整脈薬の併用が有用であることが報告されている.
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