特集 内科医が遭遇する皮膚疾患フロントライン—「皮疹」は現場で起きている!
実践ケーススタディ よく遭遇する皮膚の困りゴト
四肢に「赤い発疹」が出た—上気道炎治療後に出現した両側下腿の発疹
松村 裕
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1大阪大学大学院医学系研究科医学専攻情報統合医学講座皮膚科学
pp.2051-2054
発行日 2023年11月10日
Published Date 2023/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229268
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症例情報 40代女性.一般事務職.2週間前に感冒症状と38℃台の発熱があったためかかりつけ内科を受診したところ,上気道炎と診断され,解熱鎮痛薬と抗菌薬を処方された.1週間後の再診時には解熱し,上気道症状も改善したため内服を終了した.しかし,3日前より両側下腿に疼痛を伴う皮疹が出現し(図1),37℃台の発熱と関節痛も出現したため再診した.
検査値 WBC:9,460/μL(好中球75.6%),CRP:3.3mg/dL,抗ストレプトリジン-O抗体(ASLO):450U/mL,リウマトイド因子:陰性,A群溶血性レンサ球菌(初診時咽頭培養):陽性
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