増刊号 探求!マイナーエマージェンシー
Ⅺ.マイナー外傷でのエマージェンシー
すねをぶつけてケガをしました—下腿裂傷の対応は慎重に
浦邊 亮太朗
1
1福井大学医学部附属病院形成外科
キーワード:
下腿裂傷
,
創傷治癒遷延
,
剝脱損傷
,
汚染創
Keyword:
下腿裂傷
,
創傷治癒遷延
,
剝脱損傷
,
汚染創
pp.286-290
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228886
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POINT
●下腿は皮膚・皮下組織が薄く,創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,下腿裂傷の初療は慎重を要する.
●広範な組織欠損や骨折,深部組織の損傷が疑われる場合は,形成外科もしくは整形外科など専門医へのコンサルトが望ましい.
●土壌や水場での受傷は感染のリスクが高いため,丁寧に洗浄,処置を行い,抗菌薬の投与を行う.
●下腿は創傷治癒が遷延しやすい部位であるため,深くまで到達していた裂傷や,縫合後の緊張が強い場合は14日前後で抜糸を行うと安全である.
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