特集 意外と知らない? 外用薬・自己注射薬—外来診療での適“剤”適所
扉
本村 和久
1
1沖縄県立中部病院 総合診療科
pp.220-221
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228041
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「良薬口に苦し」というが,薬と言えば,口に入れる内服薬のイメージが強いと思う.内服薬は,その使用方法が「飲むだけ」であり,味や飲みにくさとか,剤形にしても,カプセルか口腔内崩壊錠かなど想像しやすいと思うが,注射薬や吸入薬,外用薬は意外とイメージしにくいかもしれない.今回の特集は「外用薬・自己注射薬」であり,疾患や診断といったカテゴリーには入らない,薬の剤形に注目した異色の特集になっているのではないだろうか.
テーマは,「適“剤”適所」で,内服薬以外の薬の適応と使い方である.坐薬や湿布など市販薬としても,一般診療でもよく使用されるものから,自己免疫疾患やアナフィラキシーなど特殊な病態で使うものまで,その対象となる幅は非常に広い.医師は処方箋を渡すが,薬を直接渡すわけではない.患者さんは実際に手にとって薬を使用することになるが,医師と患者さんとで薬に対する認識のギャップもあるかもしれない.また,注射薬管理など看護師や薬剤師が中心となって薬の使い方を指導しているものも多くある.医師が知っているようで,意外と知らないこともあるのではと,気がつくきっかけになればと思う.
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