特集 日常診療で内分泌疾患を見逃さない!
代表的内分泌疾患
【下垂体疾患】
非機能性下垂体腺腫,Rathke囊胞,頭蓋咽頭腫—視力・視野障害と下垂体機能低下症を見逃さない!
西岡 宏
1
1虎の門病院間脳下垂体外科
キーワード:
非機能性下垂体腺腫
,
Rathke囊胞
,
頭蓋咽頭腫
,
下垂体機能低下症
,
下垂体偶発腫
Keyword:
非機能性下垂体腺腫
,
Rathke囊胞
,
頭蓋咽頭腫
,
下垂体機能低下症
,
下垂体偶発腫
pp.1374-1379
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227759
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Point
◎機能性腺腫を除いた下垂体腫瘍性病変において,最も頻度の高いのが非機能性腺腫,Rathke囊胞,頭蓋咽頭腫である.
◎頭痛,視力視野障害,下垂体機能低下症,高プロラクチン血症(stalk effect)などで発症する.下垂体腺腫では,尿崩症は稀である.
◎ホルモン補充療法以外に確立した薬物治療はなく,症候例,特に視障害は手術(経鼻手術)の適応となる.
◎下垂体偶発腫として見つかることも多く,それらの多くは経過観察となる.
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