特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます
合併症
【予防は血糖コントロールだけで十分?】
大血管症
財部 大輔
1
1南一色セントラル内科
pp.902-906
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226310
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Point
◎糖尿病患者における大血管症の発症リスクは非糖尿病患者の2〜4倍であり,無症状でも常にハイリスク患者として診療にあたることが重要である.
◎大血管症予防のためには糖尿病発症早期からの治療介入が望ましく,HbA1c 7.0%未満を目標とし,できるだけ低血糖や体重増加を起こさないようにする.
◎大血管症の既往のある患者には,SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬が二次予防効果を発揮する可能性がある.
◎血糖コントロール以外にも,血圧・脂質管理および禁煙を含めた複合的介入が大血管症予防に重要である.
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