特集 TPOで読み解く心電図
場面(外来)から考える
突然死の家族歴がある場合,注意すべき心電図所見とは?
林 健太郎
1
1手稲渓仁会病院循環器内科
pp.439-443
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226080
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Point
◎60歳以下(特に50歳以下),安静時・夜間,運動中の突然死の家族歴には特に注意する.
◎スクリーニングとしては,心電図所見で「QRS波〜T波にかけて見慣れている正常心電図と何となく違う」という感覚をもつことが重要である.
◎突然死の家族歴をもち心電図異常を伴う症例では,Brugada症候群,早期再分極症候群,先天性QT延長症候群(LQTS),不整脈原性右室心筋症(ARVC),肥大型心筋症を考慮する.ハイリスク症例では,専門医受診まで誘因を避けるように指導する.
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