特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方
肝疾患
肝機能障害—B型慢性肝炎
田尻 和人
1
,
二日市 有花
1
,
安田 一朗
1
1富山大学附属病院消化器内科
pp.90-94
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225996
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Point
◎慢性B型肝炎ではALT 31 IU/L以上の上昇,かつHBV-DNA 2,000 IU/mL(3.3 logIU/mL)以上の慢性肝炎症例,肝線維化進展例ではHBV-DNA陽性で治療対象となる.
◎治療は長期継続する必要があり,耐性化のリスク・安全性を考慮して薬剤を選択し,治療開始後もHBV-DNAの定期的なモニタリングが必要である.
◎HBs抗原の陰性化が最終目標であり,Peg-IFN治療を含めた治療の可能性を慎重に検討する.
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