特集 内科医のための「ちょいあて」エコー—POCUSのススメ
超音波ガイド下インターベンション
エコーガイド下hydroreleaseの基本コンセプトと実際
白石 吉彦
1
1隠岐広域連合立隠岐島前病院
pp.2090-2096
発行日 2018年11月10日
Published Date 2018/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225914
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Point
◎肩こり,腰痛,五十肩といった運動器の痛みには,筋膜を含むfasciaの異常で起こるものがある.
◎fasciaとは筋膜,胸腹膜,靱帯,関節包,脂肪体,神経上膜,血管周囲の結合組織など,人体に張り巡らされた線維性結合組織の総称であり,侵害受容器が密に分布している.
◎異常なfascia(例:侵害受容器過敏)は,局所および中枢の疼痛閾値の低下,および局所の組織間滑走性・組織伸張性の低下による可動域制限の原因となる.
◎異常なfasciaによる症状は,局所麻酔薬を使わない局所注射であるhydroreleaseにより即時的に軽減される.
◎エコー下で注射を行うことで,安全かつ確実に治療部位へ針を進めることができる.
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