特集 どんとこい! 内科医が支える—エンド・オブ・ライフ
扉
柏木 秀行
1
1飯塚病院緩和ケア科
pp.1715
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225833
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エンド・オブ・ライフと聞いて,どのような印象を受けるだろうか? 日夜,診断と治療に取り組む内科医にとって,エンド・オブ・ライフが話題となる患者に対しては,できることが少なく感じてしまいがちである.であれば,自分以外の誰かに任せて,自分は医学に専念すればよいのだろうか? 私はこれからの内科医はエンド・オブ・ライフに無関心ではいられないし,むしろやりがいを感じながら取り組んで欲しいと考える.
総務省の報告によると,2016年10月時点で65歳以上の高齢者人口は3,459万人となり,総人口に占める割合(高齢化率)も27.3%となった.そのなかで厚生労働省の死亡数の推計は,2015年時点で120万人強であったものが,2040年には160万人を超えるとされる.医療は社会システムを支えるインフラとしての役割があり,医療者の役割はますます大きくなると考える.これまで経験したことのない多死社会において,医療者に求められることは何なのだろうか? そして,医療者側の準備は果たして十分なのであろうか?
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