特集 明日のために解くべし!—総合内科問題集
症例問題
Question11 89歳の女性 主訴 発熱,両側頭部痛
多賀谷 知輝
1
,
高杉 浩司
1
,
藤田 芳郎
1
1中部ろうさい病院腎臓内科
pp.577-578
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225531
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現病歴 発熱と両側頭部痛で来院.髄液所見から髄膜炎が疑われセフトリアキソン+バンコマイシン+アンピシリン+アシクロビルで治療を開始した.先行的な抗菌薬投与もあり細菌培養は陰性,PCRも陰性で初期治療により症状は軽快.リステリア感染も考慮しアンピシリンのみ21日間投与予定であったが,第9病日より再度発熱し,背部から始まる紅斑皮膚上に多発する膿疱が出現した.
既往歴 乾癬性関節炎(15年前に尋常性乾癬の指摘,4年前に関節炎発症),高血圧症,2型糖尿病,慢性腎不全,大腸癌.
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