書評
—崎山 弘,長谷川行洋 編—《ジェネラリストBOOKS》—保護者が納得!—小児科外来 匠の伝え方
五十嵐 隆
1
1国立成育医療研究センター
pp.2057
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225217
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コミュニュケーション能力が低下している人が増えている.わが国の社会全般で人間関係が希薄になっていることやIT機器が進歩し利用が進んでいることが主な原因とされているが,理由は定かではない.小児医療の現場においてもそのような傾向がみられており,その結果として医師や看護師と患者や保護者との間の理解が得られず,しばしばトラブルの原因となっている.
今回,日頃から私が尊敬する崎山小児科の崎山弘院長と東京都立小児総合医療センター内分泌・代謝科の長谷川行洋部長の編集・執筆による『保護者が納得!小児科外来 匠の伝え方』が上梓されたことを大変喜ばしく思う.若手小児科医を指導されているお二人が日常診療の現場で医療提供者側から患者や保護者に病名,治療方針,治療計画などがうまく伝わっていないケースに出合う機会が少なくないと実感されていることが,本書を編集・執筆された動機になったと推察する.
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