増刊号 総合内科医の必修臨床問題182問
感染症
Question158 68歳の女性.主訴「発熱と呼吸困難」
谷口 俊文
1,2
1千葉大学医学部附属病院感染症内科
2千葉大学医学部附属病院感染制御部
pp.397-398
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224831
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85歳の女性.
現病歴 季節性インフルエンザ予防接種は「かかったことがない」ことを理由に受けたことがなかった.しかし,3週前に高熱,感冒様症状および節々の痛みが発症し,次第に呼吸困難と咳嗽とが出現したためかかりつけ医を受診し,インフルエンザ肺炎と診断された.入院を勧められたが,自宅での治療を希望し,オセルタミビルを服用して徐々に改善してきたところだった.しかしながら呼吸困難がだんだん悪くなり,灰色の痰をたくさん出すようになった.発熱も再びみられるようになったため来院した.
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