増刊号 総合内科医の必修臨床問題182問
アレルギー
Question140 44歳の女性.主訴「顔面腫脹,皮疹および一過性の意識消失」
西山 理
1
1近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科
pp.343-344
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224813
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44歳の女性.
現病歴 生来食物アレルギーの既往はない.2か月前にパンケーキを食し,直後に30分程散歩をしたところ四肢に蕁麻疹が出現したが自然に消退した.1か月前にパンを食し,その後仕事で物品の陳列業務を行っていたところ,顔面と四肢とに蕁麻疹が出現.かかりつけ医を受診し,蕁麻疹と診断され抗ヒスタミン薬内服で改善した.昨日パンを食し,その後早足で歩いて帰宅途中に顔面の腫脹,全身の熱感および発赤が出現した.その後,気分不良を自覚し直後に意識消失した.1分程で意識消失は回復し症状も消失した.
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