特集 主治医として診る高血圧診療
血液,尿検査はどれくらいの頻度で何を診るべきか
薬物治療患者—利尿薬,RAS阻害薬,Ca拮抗薬投与患者
有馬 秀二
1
1近畿大学医学部腎臓内科
pp.1745-1747
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224406
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ポイント
●利尿薬は電解質・糖脂質代謝へ悪影響を及ぼすため,投与開始早期と定期的な血液検査を行う.
●利尿薬投与後に顕著な低K血症が認められる場合には,原発性アルドステロン症の可能性も考える.
●低K血症などの電解質異常の原因検索では,尿中電解質や動脈血液ガス分析が重要である.
●RAS阻害薬投与患者では特に腎機能障害と高K血症の発現に注意し,投与開始早期と定期的な血液検査を行う.
●降圧薬内服中の血液・尿検査所見では,降圧薬の影響を考慮する.
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