連載 Webで読影! 画像診断トレーニング・3
内科医も診る尿路の異常
石田 尚利
1,2
1三楽病院 放射線科
2東京大学医学部 放射線医学
pp.927-928,1076-1082
発行日 2016年6月10日
Published Date 2016/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224199
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次の3症例について,どのような病態が推定できますか? また,診断は何でしょうか?
症例1 60代女性.人間ドックで尿潜血陽性を指摘され,内科を受診.症状は特にないが,以前にも同様の所見を指摘されたことがある.既往歴に子宮筋腫術後(15年前),虫垂炎術後(25年前)がある.尿路の異常検索目的に腹部CTを施行した.
症例2 50代女性.発熱と右季肋部痛を主訴に来院.5日前より他医受診し,抗菌薬を投与されているが,改善がない.診察では右肋骨脊椎角の叩打痛を認める.腹部超音波検査で右水腎が疑われたため,さらなる精査目的で腹部CTを施行した.
症例3 70代男性.2日前より肉眼的血尿が持続するため夜間に来院.内科当直医が確認したところ,凝血塊の混じる尿であった.問診で数カ月前からたびたび血尿を繰り返していたことがわかった.悪性腫瘍の評価のため腹部CTを施行した.
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