書評
—松村理司 監修 酒見英太 編 京都GIMカンファレンス 執筆—診断力強化トレーニング2—What's your diagnosis?
徳田 安春
1
1JCHO本部
pp.569
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224016
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この本は1998年から現在もなお継続して開催されている京都GIMカンファレンスのなかから珠玉のケースを収集した第2弾である.今年200回記念を迎えた京都GIMカンファレンスは毎回100人以上もの医師が参加し,立見が出るほどの人気を博しているという.難解なレアケースが多く,ほとんどの医学生や初期研修医には太刀打ちすることは至難であり,後期研修医以上の中堅やベテラン医師あたりがターゲット読者層であろう.
ケースは全て実際の症例.病歴や身体所見がリアル情報として提示される.この本のケースのうち,全ての疾患を診断したことがある医師は世界広しといえども皆無であろう.そう断言できる理由は,この本のなかに「ティアニー先生も初めて」のケースが掲載されていることや,世界で2例目のケースなども収載されているからだ.
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