連載 あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・6
遷延する発熱:リウマチ科的みかた—pearls and pitfalls
萩野 昇
1
1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科
pp.1844-1849
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223732
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発熱・不明熱の診療は,筆者にとって,依然として難しい.「遷延する発熱」の多くは,年齢・性別・陥りやすいpitfallを考慮して,ある程度の幅をもたせた「鑑別診断の網」で捕捉できる.しかし,どうしてもわからないときには,何かのきっかけが必要となる.足をすくわれたことも何度もある.
以下の総説は,リウマチ科的な見地から,「なるべく足をすくわれないように」発熱・不明熱診療を進めるためにはどのようにすればよいのかについての「基本的な覚え書き」である.原理原則とは言い難いものの,診断への近道や注意点として挙げられる部分をpearls and pitfallsとしてまとめた*1.
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