連載 あたらしいリウマチ・膠原病診療の話・1【新連載】
リウマチ・膠原病診療の考え方—Thinking like a rheumatologist
萩野 昇
1
1帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科
pp.758-761
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223464
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あたらしいリウマチ・膠原病診療の話をしようと思う.
関節リウマチの治療は年々進化しており,生物学的製剤を使わない関節リウマチの診療は今日あり得ない,と専門家は言う.専門家でない者にとっては随分ハードルの高い話だと思う.また,膠原病診療は要するにステロイドの量を「増やす」か「減らす」か「維持する」かの三択だ,というイメージも根強い.打つ手がそれだけしかないのだとすれば,これもひどく閉塞感の強い話だと思う.内科の慢性疾患は「良くなっているのか悪くなっているのかすらわからない」と揶揄されることがあり,その最たるものが膠原病であるとされる,が,本当にそうだろうか.
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