カラーグラフ 非観血的検査法による循環器疾患の総合診断
典型的な心病変を呈した全身性エリテマトーデス(SLE)の1例
大木 崇
1
,
福田 信夫
1
,
細井 憲三
1
,
恵美 滋文
1
,
林真 見子
1
,
森 博愛
1
1徳島大学医学部・第2内科
pp.2270-2279
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222914
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■心音・心機図所見
1)心不全時の心音図,頸動脈波曲線および心尖拍動図(図1)
心尖部(Apex)と第3肋間胸骨左縁(3L)の同時記録心音図(上段)において,注目すべき所見は次の3点である.①Apexの全収縮期雑音(SM),②Apexの強大なIII音,③3Lにおける出現の遅延した駆出音(Ej).
Apexにおける全収縮期雑音は僧帽弁逆流の存在を示すが,音量(Levine 1〜2/6度)から推定される逆流の重症度は軽症である.
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