演習 科専門医による実践診療EXERCISE
汎血球減少症/肝機能障害と肝腫瘤
岡田 定
1
,
池田 健次
2
1昭和大学藤が丘病院・血液内科
2虎の門病院・消化器内科
pp.1059-1062
発行日 1989年6月10日
Published Date 1989/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222525
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汎血球減少症
18歳男性.大学生.既往歴,家族歴に特記すべきことなし.現病歴:生来健康.入院7日前より微熱と軽度の口腔内出血がみられ,入院5日前には右大腿部の皮下出血に気付き近医を受診し,汎血球減少症を指摘され,当院へ紹介された.
身体所見:身長168cm,体重55kg,血圧102/70,脈拍72/分整,体温37.2℃,全身状態良好.結膜は軽度貧血性.歯肉部に軽度の出血がみられた.表在リンパ節は触知せず.心肺に異常なし.肝脾腫なし.右大腿部に直径10cm大の皮下出血斑と中心部に血腫と思われる直径2cm大の腫瘤あり.神経学的に異常認めず.
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