循環器疾患診療メモ
循環系薬剤の薬物相互作用
山科 章
1
,
高尾 信廣
1
1聖路加国際病院・内科
pp.376-377
発行日 1988年2月10日
Published Date 1988/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221555
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臨床の場では2種類以上の薬剤の併用投与がしばしば行われる.しかしながら多剤併用により,ある種の薬剤の薬効が増強され過ぎて副作用を生じたり,逆に他の薬剤の薬効が阻害され薬効が低下するなどの薬物相互作用が出現してくる.
循環系薬剤の多くは有効治療域が狭く(表1),かつその過量により重篤な副作用を生じうるため,薬物相互作用については十分認識しておく必要がある.本稿ではこういった薬物相互作用について解説する.
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