臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅳ 診療手技
D 外来検査法
76.末梢血液像
黒川 一郎
1
,
木村 寿之
1
,
小柳 陽子
1
,
伊沢 明子
1
1札幌医科大学附属病院・検査部
pp.2474-2478
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220735
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末梢血液細胞は骨髄およびリンパ組織で生成された芽球から分化・成熟し,末梢血液中で成熟赤血球(含網状球),顆粒球(好中球,好酸球,好塩基球),リンパ球,単球,血小板として出現するが,骨髄機能,体内各種組織の状態の変動に応じて体内を循環する末梢血球は量的(数の変化),質的(種類の変化)に複雑な所見をきたす.それら体内の変化を末梢血液像の検索によってかなり詳しく知ることができるが,このためには骨髄-末梢血-組織の3相の相互関係を念頭におかなければならず,また日常で光学顕微鏡によく親しんで,観方に熟達するように心がけなければならない.同時に他の自動血球計数器による情報を参照しなければならない(図1).
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