今月の主題 めまいの臨床
めまい・平衡障害を主訴とする各種疾患
神経内科よりみためまい—脳血管障害を中心に
濱口 勝彦
1
1埼玉医科大学・神経内科
pp.2610-2612
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220137
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めまいを訴える患者は多く,患者自身の選択か,あるいは病院の案内係の指示に従って,耳鼻科,神経内科,脳外科,婦人科など各科を受診するようになる.たとえば耳鳴を伴えば耳鼻科に,頭痛を伴えば神経内科または脳外科に,更年期の女性では婦人科を訪れるようになる.めまいが主訴のことが多いが,ときにめまいが主訴でなく,たとえば頭痛が主訴でそれにめまいを伴うという場合もある.ここでは神経内科よりみためまいという題を与えられているので,患者がめまいを訴えたときの一般的なみかた・考え方をまず述べ,次に脳血管障害でのめまいについて述べることにする.
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