今月の主題 酸塩基平衡の異常
臨床での酸塩基平衡異常
ショック
齋藤 英昭
1
Hideaki Saito
1
1東京大学医学部・第1外科
pp.812-814
発行日 1984年5月10日
Published Date 1984/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219025
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ショックとは,種々の原因によって組織や臓器への血流が正常な細胞機能を維持するのに不十分となったときに生じる状態をいう.したがって,出血性,敗血症性,心原性などいずれのタイプのショックにおいても,最終的には代謝性アシドーシスが酸塩基平衡異常の主病態となる1,2).一方,ショックの重症度や治療法の相違によって,ショック患者ではかなり幅広い酸塩基平衡異常が生じることも知られている3).ここではこのようなショックの際の酸塩基平衡の異常について,その病態生理や診断,治療法を述べる.
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