今月の主題 内科医に必要な脳神経外科の知識
脊髄・脊椎疾患
脊髄腫瘍
阿部 弘
1
Hiroshi ABE
1
1北海道大学医学部・脳神経外科
pp.2278-2281
発行日 1980年12月10日
Published Date 1980/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216957
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脊髄腫瘍は硬膜外腫瘍,硬膜内髄外腫瘍および髄内腫瘍の3種に分けられる.発生頻度はそれぞれ20〜30%,50〜60%,10〜20%である.発生部位は胸椎に最も多く,次いで頸椎,腰椎の順に多い.
硬膜外腫瘍 転移性腫瘍が最も多く,椎体が破壊されて腫瘍が硬膜外腔へ増殖し,骨と硬膜の間に転移性の病巣を形成する.容易に脊髄,神経根を圧迫する.乳癌,甲状腺癌,前立腺癌,肺癌,腎癌によるものが多い.
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