他科のトピックス
緑内障の薬物療法—とくにβ遮断剤について
高瀬 正彌
1
Masahiro TAKASE
1
1東京大学医学部・眼科
pp.1244-1245
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216642
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緑内障の発症機転
緑内障(Glaucoma)とは病的眼圧亢進に起因し,眼に機能的・器質的障害が起こる一つの疾病群と解することができる.
眼圧亢進は,房水産生と房水流出のバランスの乱れにより出現する.眼圧亢進のメカニズムは病型により房水流出低下をきたすことによるもの(原発性開放隅角緑内障),主に解剖学的要因で隅角閉塞をきたし房水流出路ブロックによるもの(原発性閉塞隅角緑内障),房水産生増加に原因が求められるもの(緑内障性毛様体発症),およびこれらの因子の組み合わせによるものがある.
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