臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
I.救急車で運ばれてくる重症患者の処置
胸痛
大林 完二
1
1日本医大救命救急センター
pp.1738-1739
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208134
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はじめに
胸痛の性質,部位などは原因疾患によりかなり特徴的であるため,胸痛を主訴とずる救急患者の治療にあたっては十分な問診を行い,まず痛みの発生起源をさぐることが大切である.しかし,疼痛の性質は患者により表現されるのであるから,当然これのみですべて診断しうるわけではないし,また患者の状態が悪く問診が困難であれば,生命の危険性,発生頻度を考慮しながら聴打診,胸部X線写真,心電図,心エコー図,心音図,血液検査などの各種検査とともに,必要に応じて治療を始めることになる.
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