図譜・大腸内視鏡診断学
II.大腸炎症性疾患(1)—薬剤性腸炎,一過性虚血性大腸
佐々木 宏晃
1
,
長廻 紘
1
1東女医大消化器病センター
pp.265-269
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207756
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今回から炎症性疾患の内視鏡像を中心に紹介する.初回は,抗生物質により惹起されたと考えられる大腸炎(ここでは薬剤性腸炎と呼ぶ)と,これと類似した臨床所見,内視鏡像を有する一過性虚血性大腸炎について紹介したい,両者とも急.性の経過をとる出血性限局性腸炎であり,検査時期を失すると,診断が困難にもなりかねない.
以下,筆者らの経験した例の臨床所見を簡単に紹介し,内視鏡隊を中心に述べてみたい.
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