私の経験例
体質性黄疽(Gilbert病)
革島 恒徳
1
1神戸市立中央市民病院内科
pp.1816
発行日 1977年12月5日
Published Date 1977/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402207520
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患者は31歳男性.主訴は黄疸.既往歴として23歳より25歳まで黄疸で3回入院,飲酒,輸血歴なし.病名は不明.家族歴では祖父が胆嚢癌で死亡,甥が先天性胆道閉塞症で死亡.現病歴としては20歳頃より易疲労性であり,時々軽い黄疸を生じていた.昭和51年5月,黄疸の精査目的で外来を受診した.
外来時検査成績 TP 8.0g/dl,ChE 0.89 ⊿pH,GOT 16KU,CPT 10KU,Al-P 5.1KAU,総ビリルビン(以下ビと略)7.9mg/dl,間接ビ 6.0mg/dl,LAP 150GRU,LDH 320Wr.U,RBC 516×104,Ht 44.9%,Hb 15.0mg/dl,MCV 87μ3,網状赤血球数 2‰,尿中Bilirubin(-),尿中Urobilinogen 2.0UE.
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